2010年06月12日
聴導犬の一生 vol.3
~第三章~:聴導犬への道~人間に慣れるために~
第三回目の今回は自称“愛犬家”私吉澤が配信させていただきます。
(少年時代に柴犬を飼い慣らしていた経験あり☆)
さて、前回までの配信で聴導犬は保健所などで処分される運命の犬や、飼い主のいない犬の中から
選ばれるというお話しをさせていただきましたが、どのようなワンちゃんが選ばれるのでしょうか??
犬種は問われませんが、性格的に向き不向きがあるようです。
【聴導犬に向いている犬】
①落ち着きがある ②人が好き ③仕事が好き ④自信がある ⑤ストレスに強い ⑥誰にでもやさしい
⑦必要な音に敏感 ⑧不必要な音に鈍感 etc.
※私の場合まず①の段階でダメですね・・・(T0T)
数ある適正チェック(約40項目!!)をクリアしたワンちゃんは一定期間(2~10ヶ月)ボランティアのご家庭
でたっぷりと愛情を受けて育てられることとなります。このようなボランティアの方々は“ソーシャライザー
(子犬を社会化する人)”と呼ばれており、この期間はとにかく『愛情を注ぐ』ことが最重要項目となります。
候補犬となる子犬たちは捨てられたり、人間にいじめられたりした経験を持つ犬ばかりですので、
このような「悲しい嫌な記憶」は愛情をたっぷり注いで消し去るしかありません。ですからソーシャライザー
は子犬に対して決して怒ったり叱ったりなどはしないそうです。子犬たちが良いことをしたときは
いっぱい褒められたり、ごほうびがもらえます。
※ちなみに私も褒められて伸びるタイプです。
「ソーシャライザー」に関して詳しくはこちらを↓↓
http://www.hearingdog.or.jp/voluntter-socialrizer.htm
また、駅や商店街などいろいろな場所に連れて行くことで、どんな状況でも対応できるような社会性を身に
つけさせていきます。しかしながら前回配信しましたように育成の段階で聴導犬よりも家庭犬に向いている
と判断される子犬たちも出てきます。数年前アプリイが育成支援していた「まみちゃん」はこのケースです。
現在は家庭犬として幸せに暮らしているそうです。(^0^)/
適正ありと判断されたワンちゃんはその後、訓練施設で聴導犬としての本格的な訓練を受けることとなります。
つづきは、次回配信『聴導犬への道~音に対する訓練~』にて!!
投稿者 izumi norio : 17:05
2010年05月26日
聴導犬の一生 vol.2
~第二章~:一度は失いかけた命が新たな道へ!
前回の配信でもお伝えした通り、(福)日本聴導犬協会の目的であり、
我々アプリイ・ネットワークの目的としていることは<社会貢献>であり
①聴導犬・小型介助犬の育成を通して、障がいのある方の生活向上を手助けする
②保健所などで処分される犬など、不幸な犬たちを救済することです。
今回は、②「保健所などで処分される犬など、不幸な犬たちを救済する」ことについて
お伝えしたいと思います。
聴導犬は、「普通に飼われているペットではなく、障がいをもたれる方の生活向上に役立つ犬である」
ため、聴導犬になるための訓練の前に、多くの適性審査が実施されます。
適性審査の結果として、聴導犬向きではないと判断された犬は、ペット犬(家庭犬)として、
譲渡先を探すという活動も行っており、現に譲渡先が決定し新しい家族と共に幸せに
なっている犬が数多くいます。
下記参照:
http://www.hearingdog.or.jp/list-sinkazoku-bosyuu.htm
捨てられたり行き場がなかったり一度は失いかけた命が、例え聴導犬になれなかったにせよ、
幸せな暮らしを見つけられていることは、非常に喜ばしいことだと感じます。
前回の送信内容でも殺処分(炭酸ガスによる窒息死)ということで、
「命」について考えさせられましたが、聴導犬の数を増やすということだけでなく、
大切な命を救う手助けになっていることに誇りを感じます。
次回(第三章)配信もお楽しみに!!
投稿者 izumi norio : 16:03
聴導犬の一生 vol.1
アプリイ・ネットワークでは、社会貢献の一環として「聴導犬」の支援活動を行っております。
しかしながら、まだまだ社内でも「聴導犬」に対する知識が不足しているのが実情です。
そこでまずは社内のプロジェクトメンバーが、「聴導犬になるまで~聴導犬としての役目を終える」までを
社会福祉法人日本聴導犬協会様から頂いた資料などを参考に勉強し文章にしたものをブログで紹介させて頂きたいと思います。
今後、月に2回程度のペースでアップさせて頂きますので、お付き合い頂ければ幸いです。
聴導犬の一生 vol.1
~第一章~:救えるかのか・?この命!
アプリイ・ネットワークが支援する社会福祉法人日本聴導犬協会では聴導犬の候補となるワンちゃんを
殺処分の対象となっている中から選ぶことがあります。
(静岡県でも年間約1,000頭のワンちゃんが処分されているそうです。)
救うことができるワンちゃんの頭数は限られますが、
1つの命を救うことの意義は本当に大きいと思います。
聴導犬になるには犬種は問いません。雑種でもなることができます。
例え捨て犬でも聴導犬として新しく生きる道を与えられることもあるのです。
聴導犬普及活動には、耳に障がいのある方(人間)に
新たな生き甲斐を提供する事ができる社会福祉の意味もある事ですが、
捨てられ殺処分になるワンちゃんを救う事が出来る動物愛護という意味も大きくあります。
そんなワンちゃんも一つの「命」を持っています。
これから先は・・・・・
「人」が身勝手な事をするあまりに、その代償を別の「人」が償わなくてはならない!
そしてその身勝手に振り回されているワンちゃんは一生を「人」に尽くしているのです。
「命」を救いたい・・その願いも虚しく消えてしまうのか・・?
ではどの様に殺処分されるのか・・?
炭酸ガスによる窒息死です。
都道府県によってまちまちですが、5~20分かけて捨て犬や捨て猫を窒息死させます。
一昔前はバットによる撲殺(脳天をバットで叩き割ること)
また劇薬(硝酸ストリキニーネ)を用いた毒殺が主流でしたが、
コストや職員の安全性を考慮して現在は炭酸ガスによる窒息死が採用されています。
捨て犬や捨て猫を窒息死させる設備は通称「ドリームボックス」などと呼称されています。
これは眠るように安らかに旅立てるという意味合いのようですが、ここで1分間息を止めてみてください。
あなたならその状態で安らかに天国に旅立つことができますか?
アプリイ・ネットワークの社会貢献に聴導犬を選んだ理由の一つに・・・
「人」の身勝手から「命」を落とすワンちゃんが「人の心」によって救われ、
その「人の心」で救われたワンちゃんが「人」の為に尽くす事に「誇りと情熱」を感じ、
そしてその「命」を救おうと必死で働く「人」にも「誇りと情熱」を・・・
~第二章~:一度は失いかけた命が新たな道へ
次回配信までお待ち下さい。
投稿者 izumi norio : 15:49